2003年12月17日
(株)メディア・リンクス
市場 | ヘラクレス |
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コード | 2748 |
発行株数 | 183,312 |
単位株数 | 1 |
倒産時株価 | 3050 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '03.12.17 |
廃止日 |
メモ/記事引用
大証ヘラクレス上場の(株)メディア・リンクス(資本金3億1743万円、東京都千代田区永田町2−11−1、登記面=大阪市北区堂島浜1−4−16、代表玉井豊氏、手形面代表=新堂吉彦氏、従業員36人)は、りそな(御堂筋)で2回目不渡りを出し、11月28日に銀行取引停止となっていたことが判明した。同社は、1992年(平成4年)8月に「リンクス」の屋号で創業、93年(平成5年)8月に(有)リンクスの商号で法人改組され12月に(株)リンクスに組織変更した。2001年4月に関係会社の(株)メディア・リンクスを合併し、同年6月に現商号に変更していた。情報処理システムの開発・販売・提供を手がけるシステム事業と人材派遣業を中心するヒューマンサービス事業で業容を拡大し、2002年3月期には年売上高約63億100万円を計上し、2002年10月には旧・ナスダック・ジャパン市場(現・ヘラクレス)に株式を上場していた。しかし、2003年同期の年売上高は約165億1100万円と大幅増となったものの、棚卸資産の一部に毀損部分が生じていると監査法人が指摘。毀損部分の11億6200万円を棚卸資産評価損失として特損計上した結果、連結で2億100万円、単体で1億3700万円の債務超過に転落。同日には債務超過回避を意図した第三者割当増資と監査法人の辞任を発表するなどの混乱を招いていた。その後、6月9日に新たな公認会計士選任を発表したほか、同月15日には2003年3月期決算の一部訂正を発表。当該決算処理を修正した結果、連結で9億8300万円の赤字から6600万円の黒字に、単体でも9億3800万円の赤字から1億1100万円の黒字に転換するなど債務超過も解消したとしていた。ところが、一方では新規分野として進出を準備していた介護事業への投資資金が、事業の取り止めにより回収が長期化するなどの問題が発生、決算を巡っての混乱も相まって信用不安が噴出し、余裕のない資金繰りを余儀なくされていた。こうしたなか、10月21日に前社長の新堂吉彦氏が暴力行為の疑いで逮捕される不祥事が発生、信用が失墜していた。 負債は2003年9月末時点で約87億4500万円。なお、今年に入ってからの上場企業の倒産は、(株)デジキューブ(東京都、ヘラクレス上場、負債95億円、11月26日破産宣告)に次いで20社目となった。