2002年10月30日
壽工業(株)
市場 | 大2 |
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コード | 6216 |
発行株数 | 29,950,000 |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 26 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '02.10.30 |
廃止日 | |
負債 | 18,600百万円 |
資本金 | 1,689,500千円 |
所在地 | 東京都 |
態様 | 民事再生法 |
メモ/記事引用
大証2部上場で建材製造販売の壽工業(株)(資本金16億8950万円、東京都港区高輪215-21、登記面=京都府京都市南区東九条柳下町52、三澤春雄社長、従業員74人)は、10月30日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。申請代理人は藤原総一郎弁護士(東京都千代田区丸の内1-1-2、電話03-5223-7777)。なお、監督委員には岡正晶弁護士(東京都千代田区丸の内1-5-1、電話03-3212-1451)が選任されている。同社は、1925年(大正14年)3月に(資)寿製作所として設立、1930年(昭和5年)3月に(株)寿製作所として組織変更され、45年に寿工業(株)へ92年に現商号へそれぞれ変更した。当初は、工作機械メーカーとして事業を展開していたが、近時は繊維機械が伸び悩むなど産業機械が低迷していたため、抜本的な事業構造の見直しからマンション販売事業に業種転換を図る一方、工作産業機械製造事業についてはメンテナンスのみとなっていた。96年2月には第三者割当増資を実施、小野グループの1社であるワシ興産(株)(福井県)などが引き受け、同グループの傘下となり、97年には東証1部ほか上場のニツセキハウス工業(株)を買収していた。その後は、ビル・マンション販売事業のほか、アパート、一般住宅向けの外壁材、内装材などの建築用資材の製造販売を主業として、その他マンションの賃貸業務、工作産業機械のメンテナンス業務も手掛け2000年3月期の年売上高は約86億100万円を計上していた。しかし、その後はマンション販売戸数の減少から売り上げは減少、2001年同期の年売上高は約54億5200万円にダウン、借入金も年商を上回っていたことで経営を圧迫していた。以降も、マンション分譲事業より完全に撤退したことや住宅着工戸数の減少から各部門ともさらなる減収を余儀なくされ、2002年同期の年売上高は約34億2300万円にまで落ち込んでいたうえ、株式評価損等で約60億円の特別損失を計上したことから約63億8400万円の当期損失となり、債務超過に陥っていた。この間、小野グループの1社としてメーンバンクを中心に支援を得る一方、2002年7月には不採算となっていた滋賀工場をグループ会社へ譲渡し、従業員を削減するなどしていたが、金融支援も限界に達していたことで、今回の事態となった。負債は約186億60万円。