2002年04月19日
段谷産業(株)
市場 | 東1、大1、福 |
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コード | 7910 |
発行株数 | |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 32 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '02.04.19 |
廃止日 | |
負債 | 31,848百万円 |
資本金 | 4,822,769千円 |
所在地 | 福岡県 |
態様 | 破産 |
メモ/記事引用
東証1部ほかに上場する総合住宅資材メーカー大手の段谷産業(株)(資本金48億2276万9350円、福岡県北九州市小倉北区東港2-5-12、段谷陽一郎社長、従業員354人)は、4月19日に福岡地裁小倉支部へ自己破産を申請し、同日、同地裁より破産宣告を受けた。同社は、1919年(大正8年)に木材卸を目的として北海道において創業されたのち、33年(昭和8年)に小倉市内へ製材工場を建設したのを機に、翌34年(昭和9年)1月段谷木材(株)の商号で法人化し、43年6月現商号へ変更した。37年3月に北九州市内において合板製造工場を建設したのをはじめ、50年に家具工場、63年5月に製材工場を相次いで建設するなど積極的に生産体制を整え、70年6月福岡市場へ上場、73年4月には東京・大阪各1部へ上場を果たしていた。合板、繊維板、原木・製材、建材を主力として、玄関収納やクロゼットなどの総合住宅資材メーカーとして知られ、特に合板部門では「ダンタニの合板」として全国的な知名度を有し、住宅一棟分の資材一括受注に注力する一方で、積極的に住宅建築やボウリング場などのレジャー部門へも進出、93年11月期には年売上高約964億7600万円を計上し、業界内では大手として数えられていた。しかし、バブル崩壊後の住宅環境の悪化により本業の木材部門の売り上げが減少。このため高齢化社会対応商品として「ユニバイス」シリーズを投入したほか、床板製品をUV(紫外線)塗装とするなど付加価値をつけた商品開発に注力したものの、木材価格の上昇や価格競争の激化などから、2001年同期の年売上高は約345億6200万円にとどまり、連続欠損を強いられ、工場閉鎖、子会社清算に伴う特別損失、有価証券評価損が響き、連結ベースで約54億3800万円の債務超過に陥っていた。このため、2001年12月から開始された新3カ年経営計画に基づき収益改善を図り、合板や建材など不採算の製品からは積極的に撤退し、他社へのOEM(相手先ブランドによる生産)供給の拡大、工場跡地など遊休資産の売却や、ピーク時には約2000人いた従業員を大幅に減らすなど、経営のリストラを進めていたものの、長引く景気低迷による信用不安から対外信用は失墜していた。負債は約318億4800万円。なお、今年に入って上場企業の倒産は、第一家庭電器(株)(負債約339億円、東京都、4月民事再生法)に続いて16社目。また、関係会社で(株)ダンタニハウジングマテリアル(福岡県北九州市)、ダンタニホーム・イノベーション(株)(福岡県北九州市)も同日、自己破産を申請した。