2002年02月27日
イズミ工業(株)
市場 | 店頭 |
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コード | 7286 |
発行株数 | 20,271,361 |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 24 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '02.02.27 |
廃止日 | |
負債 | 30,581百万円 |
資本金 | 4,117,006千円 |
所在地 | 埼玉県 |
態様 | 民事再生法 |
メモ/記事引用
店頭上場の自動車部品メーカー、イズミ工業(株)(資本金41億1700万6000円、埼玉県川越市泉町1、アイヴァン A.レネハン社長、従業員800人)は、2月27日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。同社は、1923年(大正12年)12月に創業、38年(昭和13年)2月に設立した老舗の自動車用ピストンメーカー。自動車及び各種内燃機関用ピストン、シリンダーライナー、スクロール型コンプレッサーなどの製造販売を手掛け、トラック向けディーゼルピストンの分野では国内シェア約90%を維持するなど、製品開発力・技術水準は高く評価されていた。88年11月には店頭上場を果たし、桶川市の本店以外に山形県鶴岡市にも工場を設置、また営業拠点として東京事務所、大阪事務所を開設していた。東南アジアにおける海外生産拠点が堅調に推移していた97年3月期には年売上高約289億3300万円を計上していたが、不況の長期化からトラック及び建設機械関連の需要が低迷、99年同期には約176億2800万円にまで年売上高を落としていた。このため、2000年頃より工場再編や従業員のリストラなどを推進し財務体質の改善に努めていたが、2001年同期も約197億4900万円の年売上高に対して、当期損失約86億1200万円を計上するなど厳しい資金繰りが続いていた。また、2001年9月中期では売上の減少に加え、損失金への引当実施など特別損失を計上、単体では約22億7800万円、連結で約15億4400万円の債務超過に転落していた。このため桶川工場の生産機能を山形工場に集約する一方、取引金融機関に支援を要請し抜本的な改善策を模索していた。こうしたなか、昨年11月に取引先の(株)新潟鐵工所(負債2270億円、東京都、会社更生法)の倒産で約7000万円の焦付が発生するなど財務内容はさらに悪化していた。負債額は2001年9月中間期で約305億8100万円(保証債務、割引手形含む)。なお、関連会社の(株)山形泉(資本金1億円、山形県西村山郡大江町小見字下443、鈴木吉洋社長、従業員69人)と、泉平田精機(株)(資本金1000万円、福島県石川郡平田村永田字切山104、鈴木吉洋社長、従業員90人)も、同日東京地裁へ民事再生手続き開始を申請し、保全命令を受けている。負債は、(株)山形泉が約7億1500万円、泉平田精機(株)が約8億9000万円(それぞれ2001年3月末期末時点)。上場企業の倒産は、日本重化学工業(株)(負債1410億円、東京都、2月22日会社更生法)に続いて今年8社目。