2001年11月26日
(株)ナナボシ
市場 | 大 |
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コード | 1785 |
発行株数 | |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 294 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '01.11.26 |
廃止日 | |
負債 | 6,190百万円 |
資本金 | 1,143,750千円 |
所在地 | 大阪府 |
態様 | 民事再生法 |
メモ/記事引用
(株)ナナボシ(資本金11億4375万円、大阪府堺市浜寺石津町西2−1−6、代表大川 信氏ほか1名、従業員180名)は、11月26日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人は上甲悌二弁護士(大阪市中央区北浜3−6−13、電話06−6202−3355)ほか。同社は、1964年(昭和39年)12月に七星重工業(株)として設立、91年4月に現商号に変更、95年4月に大証2部に上場した。関西電力グループ、重電機メーカー、その他機械メーカーから受注を得て、設備プラントの据付、配管工事(62%)、メンテナンス工事(38%)を手掛けていた。国内火力専業で発電設備工事とメンテナンスに強く、96年3月期には年売上高約130億1700万円を計上していた。しかし、翌97年同期は電力業界の設備投資抑制や修繕費用の見直し、新設案件の端境期から電力関係工事が減少、加えて新規開拓として取り組んだ石油プラント工事において当初の見積りを大幅に上回る工事原価が発生したことから、年売上高は約113億1300万円に落ち込み、約15億6300万円の当期赤字計上を余儀なくされていた。その後メンテナンス事業の不振が続き、翌98年同期も赤字決算が見込まれたが、上場から間もないことや上場の取り消しを危惧し、2期連続赤字計上を回避するため、粉飾により経常利益3億2100万円、当期利益3億600万円と黒字化して公表していた。しかしそれ以降も業界環境は好転せず、最近では石川県で釣りえさのイワムシを国内養殖するなどといった新規事業案を公表していたが業績はジリ貧化し、2001年同期の年売上高は約86億5600万円にとどまっていた。さらに同年9月の中間決算時に監査法人からこれらの事実を指摘され約43億円の損失が表面化することとなり、自主再建を断念した。負債は約61億9000万円。なお、今年に入って上場企業の倒産は大成火災海上保険(株)(負債4131億円、東京、11月更生特例法)に続いて11社目。