エルゴテック(株)(株)ナナボシ

2001年11月22日

大成火災海上保険(株)

大成火災海上保険

市場
コード
発行株数 
単位株数1000
倒産時株価400
廃止時株価
倒産日'01.11.22
廃止日 
負債413,100百万円
資本金
10,000,000千円
所在地
東京都
態様
更生特例法

メモ/記事引用
中堅損害保険会社の大成火災海上保険(株)(資本金100億円、東京都千代田区九段北4−2−1、小澤一郎社長、従業員1571人)は、11月22日に東京地裁へ更生特例法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人は高木新二郎弁護士ほか。保全管理人には下河辺和彦弁護士(東京都港区赤坂1−5−14、電話03-3584-2728)が選任されている。同社は、古河機械金属(株)(旧:古河鉱業)系列の損保会社として、1920年(大正9年)1月創業、50年(昭和25年)6月に法人改組した中堅損害保険会社。自動車(47.02%)、火災(25.23%)、傷害(11.26%)、自動車賠責(8.32%)、海上(0.65%)、その他(7.52%)の保険別扱い比率で、88年9月には東証1部上場を果たすなど業容を拡大し、97年3月期には年収入高は約1012億3400万円を計上していた。その後は、保険市場に対する自由化、規制緩和ほか一般市況の低迷など損害保険を取り巻く環境は厳しさを増し、2000年3月期は、依然個人消費低迷が続いたことなどから損害保険業に関しても料率の引き下げ影響等から収入高は対前年比2.5%減収の約915億7100万円にとどまっていた。この間、業務の効率化、合理化等による生産性、収益性向上を目的として、安田火災海上保険(株)、日産火災海上保険(株)と2002年4月1日を期日として合併し、新たに「(株)損害保険ジャパン」としてスタートすべく準備を進めていたが、同業者間の過当競争から2001年3月期では年収入高約887億9200万円にまで落ち込んでいた。こうしたなか、9月の米国同時多発テロに伴う保険金支払いによって、約744億円にのぼる再保険金の支払負担が発生した影響から約398億円の債務超過に転落したことから、今回の申請となった。損害保険会社の経営破綻は第一火災海上保険(相)(2000年5月、業務停止命令)の前例があるが、倒産法に基づくものは今回が初めて。更生特例法の申請は、東京生命保険(相)(負債9802億円、東京都、2001年3月、)に続いて4社目。上場会社の倒産は、エルゴテック(株)(東証2部、負債440億500万円、東京都、2001年11月、民事再生法)に続いて今年10社目。負債は約4131億円。


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