大倉電気(株)大成火災海上保険(株)

2001年11月02日

エルゴテック(株)

エルゴテック

市場
コード1962
発行株数 
単位株数1000
倒産時株価80
廃止時株価
倒産日'01.11.02
廃止日 
負債44,003百万円
資本金
3,899,160千円
所在地
東京都
態様
民事再生法

メモ/記事引用
東証2部上場の大手空調工事業者のエルゴテック(株)(資本金38億9916万3000円、東京都千代田区三番町8−7、登記面=神奈川県横浜市中区桜木町1−1−8、神嵜信吾社長、従業員561人)は、11月2日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。申請代理人は綾克己弁護士(東京都港区虎ノ門5−1−5電話03−3433−7631)。同社は1949年(昭和24年)12月に、企業再建整備計画に基づいて理研鋼材(株)として設立。その後、理研精機(株)、理研機械(株)を吸収し、1954年(昭和29年)4月に理研鋼機(株)に商号変更していた。空調衛生設備とその他管工事を主力とするほか、サッシドア、カーテンウォール、パネルなどの金属製建具家具、建築金物などの製造、取付工事を手がけ、61年(昭和36年)10月に東京証券取引所2部に上場していた。90年9月には横浜市の中堅綜合建築エンジニアリング会社のトーヨコ空調(株)と合併し、商号を(株)トーヨコ理研に変更し、トーヨコグループの中核会社となっていた。ピーク時の93年3月期の年売上高は約1001億3200万円と1000億円を突破するなど、業容は拡大していた。しかし、97年12月には前経理部長によるグループ会社への166億円の資金不正流用事件が発生したうえ、98年1月には筆頭株主でもあったグループのトーヨコ建設(株)(横浜市、負債約358億円)が自己破産を申請していた。また、98年3月期の年売上高は約858億1000万円にまで落ち込み、44億5000万円の大幅な赤字決算となっていた。このため、グループより離脱し、98年3月には大手ゼネコンの清水建設(株)がグループ所有の株式を取得し、筆頭株主となり、同年10月には現商号に変更されていた。その後も設備投資減退による受注の減少から、2000年同期の年売上高は約470億2100万円に落ち込み、当期損失約19億6800万円を計上、中期経営計画を策定し、有利子負債の圧縮、社員数の適正化などリストラに取り組んでいた。こうしたなか、10月26日には事業環境の厳しさから改善計画が思うように進まず、2001年9月中間期の業績修正を行い、単体の9月中間期では170億円の売り上げに対して、約18億円の中間純損失を強いられ赤字幅が拡大することを発表していた。負債は2001年3月期末で手形割引、保証債務を含め約523億円。今年に入っての上場会社の倒産は、東証1部上場の大倉電気(株)(和光市、民事再生法、負債86億8900万円)に続いて9社目となる。


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