1999年05月01日
アイコー
市場 | 店頭 |
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コード | |
発行株数 | |
単位株数 | |
倒産時株価 | |
廃止時株価 | |
倒産日 | '99.05 |
廃止日 |
メモ/記事引用
店頭登録企業のアイコー(株)は鉄鋼化学品製造会社。冶金関連化学品68%、同耐火物11%、ファインケミカル製品13%、ファインセラミック8%を扱い、鉄鋼商社・商社を主力販売先としてピーク時には年商108億円をあげていた。また、平成5年より産業廃棄物処理業にも進出、しかし、建設市況落ち込みになどによる鋼材需要の減少と製品価格の下落で7年3月期の年商は52億円に減少。このため、人員削減、販管費の圧縮、固定資産売却などリストラに取り組む一方、事業再生策として鍛造金属アルミニュウム「フォージド・メタル・アルミ」の開発に取り組んだ。7年には事業革新法の適用による7億円の設備投資、9年には民活法の認定を受けて5億円の設備投資を実施した。しかし、9年4月のリサイクル法の制定がきっかけとなり、原料の使用済みアルミ缶の高騰、他方では円安の影響でアルミ製品価格の低下という「原料高製品安」をきたし、損失が増加。10年3月期の年商は66億円に対して累積赤字は17億円に拡大していた。 この間、大津製造所跡地の売却で累積赤字の一掃を目指していたが、買い手がつかず難航。そのため主力支援先にジャンプ要請を行うなどで凌いでいたが、支援先の援助も限界に達し今回の事態となった。