2004年05月
2004年05月31日
(株)東北エンタ-プライズ
市場 | ジャスダック |
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コード | 1772 |
発行株数 | 20,397,250 |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 122 |
廃止時株価 | |
倒産日 | 04.05.31 |
廃止日 | |
負債 | 7,990百万円 |
資本金 | 809,559千円 |
所在地 | 福島県 |
態様 | 民事再生法 |
メモ/記事引用
ジャスダック(JASDAQ)上場の(株)東北エンタープライズ(資本金8億955万9000円、郡山市開成4-8-15、代表先崎一郎氏、従業員90人)は、5月31日に東京地裁へ民事再生法を申請した。申請代理人は藤原総一郎弁護士(東京都千代田区丸の内1-1-2、電話03-5223-7729)ほか。当社は、1968年(昭和43年)1月に設立された冷暖房・空調・給排水設備工事業者。大手ゼネコンの下請を中心に順次業容を拡大し、96年4月に店頭(現・ジャスダック)に株式を上場し、98年3月期には年売上高約73億5200万円をあげていた。しかし、建設市況の低迷で受注が減少傾向を示してきたことから、本業部門の売り上げ減少を補完する目的でゼネコン部門や、福岡県で海砂採取部門(海洋事業)などを立ち上げた。両部門共に当初は順調な立ち上がりを見せ、2003年同期の年売上高は約86億7000万円をあげていたが、無理な受注確保からゼネコン部門では2003年秋に2億円を超える不良債権が発生、さらに順調と見られていた海洋事業でも5億円を超える回収不能が表面化した。こうしたことから、2004年3月期決算において約12億9900万円(単体)の大幅赤字に転落する見通しとなったことで、3月以降海洋事業からの撤退、第三者割当増資による資金調達(3億9992万円)を実施したほか、子会社3社の吸収合併計画などを進めてきた。しかし、海洋事業からの撤退による損失が約37億円にも達するおそれがあることが判明、現状のままでの経営再建は困難との判断から、今回の措置となった。負債は約79億9000万円。今年に入っての上場企業の倒産は、(株)ジェネラスコーポレーション(東証1部、4月、民事再生、負債233億2300万円)に次いで7社目となる。