2003年12月
2003年12月25日
(株)あしぎんフィナンシャルグループ
市場 | 東1 |
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コード | 8352 |
発行株数 | 886,033,955 |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 10 |
廃止時株価 | 1 |
倒産日 | '03.12.25 |
廃止日 | |
負債 | 1,600百万円 |
資本金 | 50,000,000千円 |
所在地 | 栃木県 |
態様 | 会社更生法 |
メモ/記事引用
(株)あしぎんフィナンシャルグループ(資本金500億円、栃木県宇都宮市桜4-1-25、槙田光一社長、従業員49人)は、12月25日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請、同日保全命令を受けた。申請代理人は小林信明弁護士(東京都千代田区麹町1-6-9、電話03-3238-8515)。なお、保全管理人には清水直弁護士(東京都中央区八重洲2-2-12、電話03-5202-0585)が選任されている。同社は、栃木県を地盤とする地方銀行、足利銀行グループの経営体制の改革のため、グループの銀行持株会社として、2003年(平成15年)3月に設立された。持株会社設立に伴い、東証1部上場だった足利銀行株が上場廃止となり、同行株はあしぎんフィナンシャルグループへ移転され、同月東証1部に上場した。(株)足利銀行、北関東リース(株)、(株)あしぎんディーシーカード、あしぎんシステム開発(株)、やしお債権回収(株)の5社の株式を取得し、グループ戦略の企画・立案、グループの業務管理、リスク管理や内部監査などを行っていた。しかし、グループの中核であった足利銀行が、11月29日に預金保険法102条1項3号の措置を受け、特別危機管理開始決定を受けたことで、同行株が預金保険機構へ強制的に取得されるなど、残った子会社からの収入だけでは事業の継続に著しい支障をきたすおそれが生じていた。このため、足利銀行以外の子会社4社(北関東リース(株)、(株)あしぎんディーシーカード、あしぎんシステム開発(株)、やしお債権回収(株)の円滑な業務継続を図る目的から、今回の措置となった。負債は約16億円。今年に入っての上場企業の倒産は21社目となる。
2003年12月17日
(株)メディア・リンクス
市場 | ヘラクレス |
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コード | 2748 |
発行株数 | 183,312 |
単位株数 | 1 |
倒産時株価 | 3050 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '03.12.17 |
廃止日 |
メモ/記事引用
大証ヘラクレス上場の(株)メディア・リンクス(資本金3億1743万円、東京都千代田区永田町2−11−1、登記面=大阪市北区堂島浜1−4−16、代表玉井豊氏、手形面代表=新堂吉彦氏、従業員36人)は、りそな(御堂筋)で2回目不渡りを出し、11月28日に銀行取引停止となっていたことが判明した。同社は、1992年(平成4年)8月に「リンクス」の屋号で創業、93年(平成5年)8月に(有)リンクスの商号で法人改組され12月に(株)リンクスに組織変更した。2001年4月に関係会社の(株)メディア・リンクスを合併し、同年6月に現商号に変更していた。情報処理システムの開発・販売・提供を手がけるシステム事業と人材派遣業を中心するヒューマンサービス事業で業容を拡大し、2002年3月期には年売上高約63億100万円を計上し、2002年10月には旧・ナスダック・ジャパン市場(現・ヘラクレス)に株式を上場していた。しかし、2003年同期の年売上高は約165億1100万円と大幅増となったものの、棚卸資産の一部に毀損部分が生じていると監査法人が指摘。毀損部分の11億6200万円を棚卸資産評価損失として特損計上した結果、連結で2億100万円、単体で1億3700万円の債務超過に転落。同日には債務超過回避を意図した第三者割当増資と監査法人の辞任を発表するなどの混乱を招いていた。その後、6月9日に新たな公認会計士選任を発表したほか、同月15日には2003年3月期決算の一部訂正を発表。当該決算処理を修正した結果、連結で9億8300万円の赤字から6600万円の黒字に、単体でも9億3800万円の赤字から1億1100万円の黒字に転換するなど債務超過も解消したとしていた。ところが、一方では新規分野として進出を準備していた介護事業への投資資金が、事業の取り止めにより回収が長期化するなどの問題が発生、決算を巡っての混乱も相まって信用不安が噴出し、余裕のない資金繰りを余儀なくされていた。こうしたなか、10月21日に前社長の新堂吉彦氏が暴力行為の疑いで逮捕される不祥事が発生、信用が失墜していた。 負債は2003年9月末時点で約87億4500万円。なお、今年に入ってからの上場企業の倒産は、(株)デジキューブ(東京都、ヘラクレス上場、負債95億円、11月26日破産宣告)に次いで20社目となった。