2003年11月
2003年11月26日
(株)デジキューブ
市場 | ヘラクレス |
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コード | 7589 |
発行株数 | 27,280 |
単位株数 | 1 |
倒産時株価 | 91000 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '03.11.26 |
廃止日 | |
負債 | 9,500百万円 |
資本金 | 4,087,770千円 |
所在地 | 東京都 |
態様 | 破産 |
メモ/記事引用
ヘラクレス上場のゲームソフト卸売業者、(株)デジキューブ(資本金40億8777万円、東京都品川区大井1-24-5、染野正道社長、従業員67人)は、11月26日に東京地裁へ自己破産を申請した。申請代理人は相澤光江弁護士(東京都千代田区永田町2-13-10、電話03-3500-1183)ほか。同社は、1996年(平成8年)2月にコンビニエンストア向けのゲームソフト卸売を目的に、(株)スクウェア(現(株)スクウェア・エニックス)の100%出資で設立された。その後、音楽ソフト・DVDソフトなどの取扱いも開始し事業規模を拡大、ゲーム業界大手企業、コンビニエンスストア各社の協力のもと営業基盤を確立してきた。98年7月には店頭市場(現・JASDAQ)へ株式公開し、2000年6月にはナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)市場に上場していた。また、「ファイナルファンタジー」シリーズなどのヒット商品にも恵まれ、ピーク時の98年3月期にはゲームソフト販売数量860万本、年売上高は約468億3800万円を計上していた。2001年同期の年売上高は約449億6600万円を確保していたが、先行投資、在庫負担などが重荷となり、約29億7300万円の最終欠損を計上。翌2002年同期は、コンビニエンスストア等に設置した情報端末を通じて各種コンテンツを配信する「キオスク端末事業」から撤退したことで約60億円の事業損失を計上し、財務面の悪化が顕著となっていた。この間、経費削減、物流拠点の集約などで効率化を図るとともに、2002年5月には財務体質の強化を目的として第三者割当増資を実施していた。しかし、ゲーム市場の販売縮小傾向が続いたことで業績悪化に歯止めがかからず、2003年同期のゲームソフト販売数量は242万本にまで落ち込み、年売上高は約228億7400万円にまで減少していた。また、2004年同期も約27億円規模の最終赤字が見込まれ、債務超過に陥る可能性があり、これ以上の事業継続は困難と判断した。負債は約95億円。なお今年に入ってからの上場会社の倒産は、(株)森本組(大阪府、大証1部上場、負債2153億円、10月1日民事再生法申請)に続いて19社目となった。また、ヘラクレス上場企業の倒産は、2000年6月に前身のナスダック・ジャパンの開設以来初めて。