2003年04月
2003年04月09日
北海道振興(株)
市場 | 札幌 |
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コード | 8837 |
発行株数 | 29,700,000 |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 13 |
廃止時株価 | |
倒産日 | '03.04.09 |
廃止日 | |
負債 | 34,599百万円 |
資本金 | 1,520,000千円 |
所在地 | 北海道 |
態様 | 民事再生法 |
メモ/記事引用
東証・大証2部上場で原糸卸を手がける、南海毛糸紡績(株)(資本金8億5500万円、大阪府大阪市中央区伏札幌証券取引所上場の北海道振興(株)(資本金15億2000万円、北海道札幌市中央区南7条西1-7、久末聖治社長、従業員230名)は、4月9日に札幌地裁へ民事再生法を申請し、同日同地裁より再生手続き開始決定を受けた。申請代理人は橋本昭夫弁護士(北海道札幌市中央区北4条西20-1-28、電話011-631-2300)ほか3名。同社は、1949年(昭和24年)12月に設立された。札幌市すすきの地区において「グリーンビル」の展開を行うほか、ススキノグリーンホテル、グリーンホテル札幌の運営を行うなど、ビル賃貸、ホテル経営を柱に幅広く不動産事業を手掛け、73年には札幌証券取引所に上場していた。札幌市すすきの地区での事業展開を積極的に行い、ビル賃貸事業では飲食店を中心とした数多くのテナントを抱え、ホテル経営事業も、すすきの地区のほか、常呂郡佐呂間町、虻田郡倶知安町などにおいて温泉ホテルの運営を行っていた。しかし、バブル期に積極的に行った不動産投資が負担となり、特に函館地区においてテーマパーク建設を企図し多額の先行投資を行ったものの、計画の頓挫から投下資金の固定化を余儀なくされていた。この間、事業展開に際しては金融機関からの借入金に依存していたが、近年では、ビルテナントの撤退や同業者間の競争激化にともなうホテルの客単価の伸び悩みなどから業況は悪化し、97年3月期には年収入高約82億600万円を計上していたものの、2002年同期には年収入高約67億3500万円に減少。欠損計上が続いていたことから、同期末における未処理損失は約21億円に達していた。こうしたなか、固定費削減や不採算ホテルの閉鎖などリストラを進め経営再建を図ってきたが、借入金負担は重く、先行きの見通しが立たないことから、今回の措置となった。また、関連会社で不動産管理業務を手掛ける振興サービス(株)も同日札幌地裁に民事再生法を申請し、同日同地裁より再生手続き開始決定を受けた。負債は、北海道振興が約345億9956万円、振興サービスが約10億9900万円で、2社合計で約356億9856万円。なお、今年に入って上場企業の倒産は、南海毛糸紡績(株)(負債54億7400万円、大阪、3月民事再生法)に次いで6社目。