2008年07月18日
キョーエイ産業(株)
市場 | ジャスダック |
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コード | 1744 |
発行株数 | 7,200,000 |
単位株数 | 1000 |
倒産時株価 | 63 |
廃止時株価 | 1 |
倒産日 | 08.07.18 |
廃止日 | |
負債 | 8,737百万円 |
資本金 | 589,165千円 |
所在地 | 広島県 |
態様 | 民事再生法 |
メモ/記事引用
「広島」 キョーエイ産業(株)(資本金5億8916万5000円、広島市安佐南区西原6-1-1、石田淑行社長、従業員145名)は、7月18日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。申請代理人は松尾慎祐弁護士(東京都千代田区内幸町1-1-7、電話03-5511-4400)ほか7名。当社は、1975年(昭和50年)3月に設立された建築工事、不動産賃貸業者。賃貸マンションの建設などを手がけていたほか、88年には「一括借上システム」(施主との間に、当社が査定した賃料で建物の全室と駐車場など一括して借り上げる契約)を業界に先駆けて導入し、不動産の有効活用を提案する営業展開により事業を急速に拡大。99年6月には株式店頭公開(現・ジャスダック)を果たしていたほか、営業拠点を広島市近郊から福岡、福山、東京などにも設置したことで売り上げ規模は地元業界屈指の規模へと成長し、2005年3月期には年売上高約126億3000万円に達していた。しかし、類似したサービスを行う同業者との競争激化や引当金の計上などで収益は低調に推移。財務基盤は脆弱であったほか、運転資金などを中心に外部資本への依存度が高くなっていた。このため、2005年以降はM&Aによる東京、大阪地区の迅速な新規市場開拓、異業種との連携による高齢者向け市場の開拓を進めたほか、投資用分譲マンション等の不動産販売事業を展開。エリア拡大による売り上げの確保と収益拡大に努め、2008年3月期は高齢者用専用賃貸住宅の受注獲得や投資用マンションの販売・開発に注力した結果、約197億1200万円の年売上高を計上していた。一方で、不動産購入資金などを借入金で賄っていたうえ、昨年後半からの不動産市況の低迷に伴い当社の信用収縮が進み資金繰りは急速に悪化。販売用不動産以外の資産売却を図り借入金残高の圧縮に努めるなどしていたが、抜本的改革には至らなかった。こうしたなか、今月に入りさらに資金繰りは悪化、民事再生手続による再建に踏み切った。負債は2008年5月31日現在で約87億3713万円。上場企業の倒産は、元・大証ヘラクレス上場のエー・エス・アイ(株)(旧・(株)アスキーソリューションズ、東京都)に続き9社目。