北海道振興(株)共栄冷機工業株式会社

2003年05月02日

大和建設(株)

大和建設

市場東2
コード1829
発行株数10,000,000
単位株数1000
倒産時株価31
廃止時株価
倒産日'03.05.02
廃止日 
負債23,053百万円
資本金
500,000千円
所在地
東京都
態様
民事再生法

メモ/記事引用
東証2部上場の大和建設(株)(資本金5億円、東京都文京区湯島1-5-34、黒川博道社長、従業員124人)は、5月2日に東京地裁へ民事再生法を申請した。申請代理人は今井健夫弁護士(東京都新宿区新宿2-8-1、電話03-3356-5251)ほか。同社は、1947年(昭和22年)3月に設立された建築工事業者。62年9月に東証2部に上場し、近年はマンションデベロッパー大手のダイア建設(株)(東証2部上場)と親密な関係を築き、同社が株式の27.15%を保有するなど、ダイア建設系列の建設会社として知られていたほか、旧・あさひ銀行(現りそな銀行)出身者が役員として参画するなど、同行とも親密な関係を築いていた。近時の官民比率は民間91%、官公庁9%で、事業比率は建築工事98.2%、土木工事0.4%、不動産事業1.4%となっており、マンションブームを背景に、98年3月期には年売上高約513億4400万円をあげていた。その後は、受注単価の落ち込みから業績は低迷を余儀なくされ、2000年同期の年売上高は約402億3000万円にとどまり、貸倒引当金など特別損失を計上したことで、約11億9300万円の最終赤字となり、この間、旧・日債銀からの借入金が整理回収機構へ移管されていた。さらに、2002年同期の年売上高は約342億4800万円に落ち込み、未成工事支出金整理損や貸倒引当金計上から約142億7300万円の最終赤字を計上、同期で大幅な債務超過に陥っていた。このため、2002年5月には整理回収機構、ダイア建設および当社間で「債権譲渡等に関する基本合意書」を締結。同年8月にはダイア建設から145億円の債権放棄を受けるなど立て直しに努めていた。こうしたなか、2003年3月に大口取引先の(株)セザール(東京都、負債594億7300万円)が民事再生法を申請。請負工事債権約13億円の回収が困難となっていたうえ、2部上場を維持するためには時価総額10億円を満たさなければならず、上場維持も困難となっていた。負債は約230億5300万円。なお、今年に入ってからの上場会社の倒産は、北海道振興(株)(北海道、負債345億9900万円、4月民事再生法)に続いて7社目となった。また、上場ゼネコンの倒産は、東海興業(株)(97年7月)以降、13社目となる。


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北海道振興(株)共栄冷機工業株式会社