2008年08月04日
(株)丸美
市場 | グリーンシート |
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コード | 8932 |
発行株数 | 97,861 |
単位株数 | 1 |
倒産時株価 | |
廃止時株価 | |
倒産日 | 08.08.04 |
廃止日 |
メモ/記事引用
「福岡」 既報、(株)丸美(資本金10億6134万5000円、福岡市中央区大名2-4-5、代表宮﨑隆氏ほか1名、従業員275名)は、8月5日に福岡地裁に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は村井正昭弁護士(福岡市中央区舞鶴2-7-3、電話092-752-3208)。当社は1970年(昭和45年)6月に創業、84年(昭和59年)9月に法人改組したマンション管理・リゾート施設運営会社。当初はビル管理業務を手がけていたが、その後、他の不動産賃貸業者の営業権を引き継ぎ、福岡県を中心に熊本、大阪にてマンション管理組合の運営補助(435棟17,129戸/2007年3月末現在)、賃貸管理、リゾートマンション販売、リゾートホテル運営、マンション建設を行い、2007年3月期には年売上高約119億9600万円を計上していた。デベロッパーと共同でマンション開発を進めるビジネスモデルを構築し、2002年以降5期で売上高が5倍を超えるなどの急成長を遂げていた。地場不動産業界でも注目を集める一方で、2004年10月にはグリーンシート市場銘柄に登録したことに伴い増資を実施。リゾートホテル「ロマネスクリゾート霧島」(鹿児島県)の預託金や、メガバンクからの資金調達を加速させていた。最近ではグループで「ロマネスクリゾート菊南」(熊本県)「ロマネスクリゾート由布院の杜」(大分県)などのリゾートクラブ事業に注力するほか、2007年4月には不動産特定共同事業法に基づく不動産投資ファンド事業「オネストワン」(1口200万円)を開始、また続いて「太陽光発電不動産ファンド」も募集するなど、多様な手法で資金調達し、再投資する積極経営を続け、2008年3月期の年売上高は、約138億9700万円を計上していた。しかし、最近では急激な事業拡大が裏目に出て、リゾートホテル事業の採算悪化や、保有不動産の価格下落などで財務内容が悪化。また2008年5月にはグリーンシート市場での株式を非公開とし、金融機関の支援が限定的となるなか信用収縮が広がり、リゾートホテル会員権の預託金債務の償還請求が殺到。これを不動産の売却資金で調達する計画だったが、売却が進まず今回の措置となった。負債は2008年3月期末時点で約220億円。